インテルは高値更新、アップルへ投資打診と報道

半導体大手インテル<INTC>が25日、前日比9%超高い34.25ドルまで買われ、52週高値を更新した。終値は同8.87%高の33.99ドル。寄り付き前に一時4%超急騰した。前日(24日)の急騰(終値で6.41%高)からさらに上昇が続いている。経済通信社ブルームバーグが24日、関係者の話としてインテルがIT大手アップル<AAPL>に経営パートナーとしての投資を打診したと報じた。報道によれば、両社は初期の協議段階にあるもようだ。  インテルは8月、トランプ米政権による約89億ドルの資金援助を受け入れており、米政府がインテルの9.9%を保有する筆頭株主となっているが、ソフトバンクグループ <9984> からも20億ドルの投資を受け入れ、最近でも前週18日に半導体大手エヌビディア<NVDA>から50億ドルの投資を受けることで合意している。  一方で、インテルは資金調達問題だけでなく、半導体の製造面で他の多くの問題を抱えている。同社は1000億円を投じて新たな製造プロセスを導入する5つの計画を立ち上げたゲルシンガー前CEO(最高経営責任者)が退き、タンCEOがファウンドリー事業計画で第3世代の半導体を製造すると発表したものの、まだ、大口顧客は見つかっていない。  ブルームバーグによると、インテルがアップルと合意したとしても、アップルは最先端の半導体を提携する台湾TSMCから仕入れており、アップルが自社製品のプロセッサに再びインテル製プロセッサを採用する可能性は低いと指摘している。

提供:ウエルスアドバイザー